確率~大数の法則の弱点②
大数の法則が個人のゲームにどう影響するのか。
例えば、同じ金額を同じ個所に賭け続けた場合、最もわかりやすく影響がでる。最初は偏りがあるが少しずつ控除率に近づいていく。
しかし、そのように賭ける人はまずいないだろう。
例えば、ルーレットにおいてマーチンゲール法で赤に賭け続けるとしよう。マーチンゲール法なのだから負けるたびに賭け額は倍になり、1度勝てば最初のチップ枚数に戻す。ゲーム回数はわかりやすく10回にしよう。10回連続で負けた時点でゲームが終了となる。
私のルールでは、10回負けてゲームが終了になった時点で残高がスタート時より増えているかどうかで勝敗が決まるルールだった。さて、10回負けたとき残高が最初より高くなっているか低くなっているか。
実際勝っている回数は、回数を重ねるごとに控除率に近くなっている。ヨーロピアンルーレットの控除率は2.7%。100回ターンを行ったら平均して97回は勝てる計算になる。
結論から言うと、10回負けたときの残高はほとんど少なくなっているだろう。実はこの賭け方に問題がある。マーチンゲールで勝つには、10回負けても資金がプラスになるだけの回数勝たなければならない。100回に3回も負けるのに、マーチンゲール10回分の資金を稼ぐなど数学的にも現実的にも不可能だ。
ルーレットをはじめ、カジノで使われるテクニック、そのほとんどがそれ単独では控除率を超えて利益を出すことなど不可能である。
では、どうやって大数の法則を攻略すればいいのか。実は私のテクニックもここを重要視して作られているのだ。
根本的な法則として考えてほしい。大数の法則は回数を重ねるごとに控除率に近い割合で結果を出す。回数を重ねれば重ねるほど負けが顕著に現れる。
回数を重ねるごとに。
お気づきだろうか。回数を重ねるほど負けるのであれば、大数の法則の影響を受ける回数ゲームをこなさなければいいのである。
実はこれ以外にも対策がある。これについては次の記事で話そう。