必勝法の材料~ルーレット⑤3倍のベット2
3倍のベット範囲を選ぶ2つ目の理由は、ちょうどいい確率にある。
3倍のベット範囲の次に大きな配当が当たるのはラインベット、6倍のベット範囲だ。
ここは6つの数字をベットする。
もし、ラインベットでココモ法を応用したとする。問題はその回数だ。負けたときは何回までベットするのかを決める。この回数を決めるときは計算上の確率を使っていいだろう。
3倍のベット範囲なら、3回に1回当たる計算になるので、その2ターン分である6回でいいだろう。しかし、これは単純に確率で計算しただけなので、実際の特性はかなり異なる。それぞれの特性ついては別の記事で説明しよう。
6倍のラインベットで回数を決めるなら、6回に1回当たる計算なので2ターン分の12回。
利益は若干異なるが12回だと26枚のチップが必要だ。3倍だと20枚。わずかな差でプレーできる。
それでは何が問題なのか。配当が少なくなる分当たりにくくなるのは当然だ。その分回数が増えている。当たりにくい分回数でカバーができているのだ。
ここで何が問題になるかは、実際に長いことプレーした人間でなければ分からない。
配当が高くなれば、当たりにくくなるだけではない。
偏りがより頻発しやすくなる。それが問題なのだ。
赤と黒がどちらか一方の色ばかり出るのと同じように、6倍のベット範囲にも偏りがある。
そして、ここに発生するのは、どこが当たるかという偏りだけではない。
どこが当たらないかと言う偏りが発生することだ。
赤と黒の場合、2択なので出るか出ないか。
しかし、選択肢が3つ以上のベット範囲では、出る場所、出ない場所、そしてバランスよく出る場所が発生する。
ラインベットのベット範囲6つにそれぞれアルファベットをふると、A、B、C、D、E、Fとなる。偏るということはつまり、EとFはここ20回ほどの中でよく出る。AとBは全体的にバランスよく出ている。Cは全く出ていない。Dは連続で出た後出なくなり、また連続で出る。
選択肢が多いと、分析量が多くなり、パターンが一気に増えてしまう。
それだけではない。赤と黒は10回以上出るのは珍しいのに対し、そのベット範囲が細かくなればなるほど、出ない回数はどんどん大きくなる。6倍のベット範囲では10回でないなんてことは頻繁に起こりうるのだ。
実際、3倍のベット範囲で6回以内に出ないことは10分~20分程度に1回起こる。それが6倍になれば、しょっちゅうだろう。そのベット範囲の中で1カ所当たる場所を見つけ、12回以内に当てなければならない。
分析の難しさ、パターンの量、ゲーム回数の多さ、それだけベットするのに必要な資金などを考えると、3倍より大きな配当のベット範囲を選択することは好ましくない。
3倍のベット範囲が上記の項目においてちょうどいいということがお分かりいただけただろうか。