50%必勝法①利益と損失の格差
50%に有効なテクニックは今まで数多く開発されている。それらの多くは主に回数を重ねて一度の勝ち、もしくは複数回の勝ちで利益を得たり負けを取り戻したりするものがほとんどだ。そう言ったテクニックを使用するには条件がそろわなければ勝つことができない。
継続して勝ち続け、大きな金額を失うほど負けないこと。それが難しいのだ。勝つためにはゲーム回数が必要だ。しかし、回数を多くすればそれだけ必要な資金も大きくなる。にもかかわらず回数を増やしたからと言って絶対に負けないわけではない。必ず負けてしまうのがカジノなのだが、問題は負けるタイミングだ。回数を重ねて負ける。たいていはその後も賭け続け資金が底をつく。たとえそこで止めたとしても、残高が最初の金額より増えていなくては勝ちとは言えない。減っていくばかり、もしくは減ったり増えたりして実質そんなに変わらない。これでは時間をただ消費して、ゆっくり緩やかにお金を浪費しているだけだ。
こういったテクニックの問題点は、その資金が大きすぎる割に、利益が格段に少ないことにある。数百ドルの資金でたった数ドルの利益、それを何時間も賭けてやっと倍にすることができる。この割に合わない必要資金と利益の大きな差が我々を負けへと導くのだ。つまり、カジノ側にとって負ける回数はたった数回で構わないのである。何百回勝とうが何千回勝とうがたった数回負けてさえくれれば全ての勝ちを回収できる。そのたった数回の負けに皆踊らされることになる。
カジノの必勝法として「勝ち逃げ」というテクニックをよく耳にする。
これは「いつかは負けるのだから、勝っているうちに引き上げてしまえば、手元に残るお金は利益となる。」と言うことだ。
このアドバイスがとても絶大な影響力と大きな説得力を持つのはその言葉の選び方にある。いつかは負けるということを前提にどうやって勝つかを説いているわけだが、この負けを受け入れるという発想そのものがプレーヤーにはないのだ。多くのプレーヤーは自分が負けることを許さない。それは今までの実績があるからだ。
例えばマーチンゲール法で赤と黒に賭けるとしよう。前に出た結果と同じ色に賭けるというルールの下、勝負する。回数制限は8回。
さて、この条件で果たして勝てるだろうか。もちろん負ける。カジノで勝つために必要なのはどうして負けたかを分析する能力である。