確率~確率の信用性③平均
ギャンブルをプレーする上で計算された確率とは、平均であると記述した。
偏っている部分と偏りを修正しようとしている部分の2カ所で構成されている、その“波”があるからこそ、感覚値と実際の確率が異なるのである。
では理論上こう考えることもできる。
私のテクニックは時給に換算するとチップ50枚に相当する。そしてココモ法で7回負けたときの損失はチップ33枚。時間にして約40分だ。だとしたら、20分間は勝っている計算になる。第3段階などなくても、勝つことができるのではないか。7回負けたらまた最初からやり直す、その方法で少しづつではあるが儲けを増やしてくことができるのではないだろうか。
理論上はその通りだ。時間にたっぷり余裕があるなら試してみるのもいいだろう。もちろん、私が第3段階を用意したのはメンタル的に安定させるためでもある。しかし、それだけではない。
前回の記事で示したように、結果には必ず偏りがある。長い目で見れば偏りはないようにも見えるが、それは数カ月、数年単位での話だ。数週間、数日の話ではないのだ。もしも、たまたま偏っているときに賭け続けたらどうなるだろうか。負け続けるか勝ち続けるかのどちらかとなる。もしも、偏りを修正しようとしているときにその修正と逆に賭けてしまったらどうなるだろうか。
第2段階だけでは勝つことは出来ない。大数の法則は平均値として成り立っているのだ。短いプレーではその平均値に近づくことすらできない。
大数の法則が平均値に近づくために影響し、その恩恵を受けるためには合計して長い時間プレーする必要がある。その間に、何十回も、何百回も負けることだろう。もし、勝ち続けたとしても、必ず負ける日が来る。どんな賭け方をしようと、必ず負ける。大数の法則より確率より、巨大な法則が目の前に立ちはだかる。
必ず負ける。
この法則だけは絶対なのだ。だからこそ第3段階が重要となる。
確率を計算するときはその数字をそのまま鵜呑みにしてはいけない。それは平均である。基準にはならない。あくまで目安だ。