確率~従属事象とブラックジャックカウンティング
従属事象の代表的なゲームはブラックジャックだ。
ブラックジャックは古くから攻略法が発見されている。
その一つが「ベーシックストラテシー」と呼ばれる、カンニングペーパーだ。ディーラーのカードと自分のカードの数字によってヒットすべきかスタンドすべきか教えてくれる。これはもっとも期待値の高いテクニックを示した表である。したがって、この表以外の手を行うたびに、期待値はどんどん下がっていく。
だが、ここに落とし穴がある。このベーシックストラテシーはゲーム始めに、より効果を発揮するということだ。トランプがそろった状態ということである。
ブラックジャックは従属事象であるため、ゲームを重ねるごとにどんどん期待値が変化していく。このカンニングペーパーはカードがそろった状態に近いときを基に作られている。その枚数から確率を計算し、最も出るであろうパターンの元、作られたのである。どちらにせよこのベーシックストラテシーに従うのが確率論上もっとも勝ちやすのは間違いないが、ゲーム後半は少ない賭け額で様子を見る方がいいかもしれない。
ブラックジャックでもっとも有名な必勝法は「カウンティング」と呼ばれている。
1962年エドワード・ソープによって発明された。
カウンティングと言うものは簡単に言うと出てきたカードによって確率を予測し、結果を見極めるためのテクニックであるが、一般的に我々数学に疎い者にとっては毛嫌いされている。出てきたカードを読み解いて覚えるなど不可能だと思うからだ。
知らない人が多いが、実はカウンティングには種類がある。多くのカウンティングテクニックが発見されているが、その多くは単純で覚えやすい。出てきたカードをすべて覚えて、トランプのデッキ数を数えて、いちいち計算する必要はない。我々が思うよりシンプルなのだ。
これについてはブラックジャックの攻略法で詳しく説明しよう。
このカウンティングだが、ゲーム画面で行うゲームでは意味をなさない。あれは独立事象と考えて間違いないだろう。トランプのデッキが少なくなったら交換されるなどと言うこともない。常にデッキがそろった状態であるので、カウンティングも意味はない。やるならライブブラックジャックが望ましい。
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