必勝法の材料~ルーレット⑥テクニック1つで勝負
ルーレットでのそれぞれのベット範囲における特性を説明したが、当たりやすい回数がわかっているなら、テクニック一つで勝てるのではないか。そう思うだろう。
例えばコラムベットなら、17回以内に出るのがわかっているならココモ法だけで十分に思える。赤と黒も6回以内に当たるのならマーチンゲール法で十分だ。
確かに、そのテクニックだけで負けないこともある。ココモ法でコラムベットにおいて何時間も勝ち続けることだって頻繁に起こる。しかし、それだけでは勝てない。
ルーレットもカジノのゲームだ。
カジノのゲームには控除率が存在する。
その中でもルーレットは必勝法の開発が難しく、プロのプレーヤーも避けて通る。その理由はどこにどうベットをしようが同じ控除率になるよう作られているからだ。
例えばコラムベットでココモ法だけを使ってプレーしたとしよう。私の教えた通り7回で1セットにする。そうすると、7回以上出なければ負けになるわけだが、最終的に勝ちの数が多ければいい。
しかし、ルーレットの特性上そうはならない。ヨーロピアンルーレットの控除率は2.7%。ココモ法だけでプレーした最終的な残高はわずかながら減っていることが多い。もしくは、若干増えている。いずれにせよ収益とは呼べない微々たるものだ。
勝っているときもあるが、負ける時もある。当然のように聞こえるがテクニック1つだけでは利益を出すことは無理だ。
7回がだめなら20回だとどうだろう。これも同じように最終的には同じ結果になる。
勝ちの数と負けの数を比べて勝ちの数が多ければいいと言ったが、正確には数ではなく額である。テクニックによっては勝敗の数で結果が決まることもあるが、最も注目してほしいのは、最終的に残高が増えているか減っているか。
20回のターンにしたとしても勝ち続けて得た金額より、1回負けた金額が多ければ最終的には負けていることになる。時間を賭けて負けたか一気に負けたかの違いくらいだ。
だからこそ、テクニックをいくつも組み合わせるのである。互いに欠点を補充しあうことでリスクを分散したり、カバーしたりする。負けた額が勝った額より小さくなるように試行錯誤し、利益を生むのである。
ルーレットではどんな賭け方をしようが、どこに賭けようが、必ず控除率が影響し、勝つことはできない。昔から考えられてきたテクニックも、控除率だけは操作できないのである。この絶対的な存在である控除率を排除するのではなく、勝っているタイミングをどう増やすか、そうすればどこでゲームを止めても利益が出る。