インシュランスはカジノの罠②~ブラックジャック必勝法
損はあっても得はない、それがインシュランス
例えば最初に10枚のチップを賭けてブラックジャックを始める。
そしてディーラーの表向きのカードがAであった時、インシュランスを宣言したとしよう。
インシュランスを宣言したので、あなたはさらに5枚チップを置く。
例えばディーラーがブラックジャックだった場合、賭け金である10枚のチップは没収される。そして、保険である5枚のチップが2倍になって戻ってくる。つまり手元には10枚残る。この時点で引き分けと同じだ。
ではディーラーがブラックジャックであり、自分もブラックジャックであった場合どうなるだろうか。もともとの賭け金である10枚のチップは引き分けとなりそのまま戻ってくる。そして、インシュランスの賭け金5枚は2倍になって戻ってくる。5枚のプラスだ。最初の賭けである10枚で勝った時よりも低いが勝ちは勝ちだ。
次に、ディーラーがブラックジャックでなかった場合。確率的にはこちらの方が高く、頻度も多いだろう。
自分がブラックジャックであれば賭け金は2.5倍になって返ってくる。25枚だ。しかし、インシュランス分の5枚を忘れてはいけない。賭け金はインシュランスを宣言した時点で15枚になる。つまり実際の勝ちは10枚。ブラックジャックではなく通常の勝ちと同じ金額である。
そして自分がブラックジャックではなく通常の勝ちだった場合、勝ち金額は5枚。通常より少ない。
もちろんゲームで自分が負ければ損失は15枚。
こう見てみるとよくわかるだろう。インシュランスを宣言して得をするのはディーラーもこちらも両方がブラックジャックの場合のみである。
それよりも重要なのはその他のパターンにおいてインシュランスをした場合に損をする、もしくは利益が減ってしまうことである。保険と呼ぶと聞こえはいいが、全く意味のない賭け方である。
インシュランスは利益が増えることはほとんどない。さらにリスクが減ることもほとんどない。危険も少ないがメリットはそれ以上に少ない。金額の増減が緩やかになるだけだが、それなら賭け金の調整で出来そうなものだし、そちらの方がシンプルで効率がいい。
以上の理由によりインシュランスは使用しないのが一般的である。