12と16どちらが強いのか~ブラックジャック必勝法
ディーラーは17以上になるまでカードを引く
ブラックジャックのルールとしてディーラーは17以上で勝負しなければならないというルールがある。
これは、ディーラーによる個人差の実力でゲーム結果の偏りを防ぐためのルールである。もし、このルールがなければヒットするかスタンドするかはディーラーに委ねられ実力の低いディーラーでは負けてばかりになってしまう。そのためディーラーにはヒットとスタンドを選択できないようになっているのだ。
このルールは時にプレーヤーにとって有利なものとなる。
ディーラーが裏向きのカードを表向きにしたときに、たとえプレーヤーのカードより強いカードだったとしてもディーラーは必ず17以上になるまでカードを引かなくてはならない。
ということは、こちらは無理をして強いカードにする必要はないということである。
例えば、自分のカードが16だったとしよう。ヒットするとA~5までのカードが出ればいいが、それより数字の大きいものが出ればバーストしてしまう。約60%の確率でバーストするのだ。だとすればスタンドする方が賢明だろうという判断になる。もちろんディーラーの表向きのカードにもよるが。
では自分のカードが12だった場合はどうだろう。A~9が出ればバーストはしない。バーストする確率は約30%となる。これもディーラーのカードによるがヒットする方が賢い。
だがこの二つのパターンはプレーヤーの強さとしては互角となる。ヒットするとなると話は別だが、スタンドする場合、どちらも同じだ。
ディーラーはプレーヤーのカードの合計にかかわらず17以上になるまでカードを引き続ける。つまり、こちらのカードが16であろうが12であろうが関係ないのだ。
もしヒットするなら、12の方が強い。もしディーラーと勝負をかけなければならないのであればこちらも17以上で勝負しなければならない。その場合はバーストする確率が低い12の方が強くなる。
ここまでは当たり前のことを言っていると思うかもしれないが、ディーラーが17以上にならなければ勝負できないことが理解できれば十分だ。
このルールは他にも影響する。ディーラーのバーストする確率について説明しよう。