確率~控除率
控除率は知っている人も多いだろう。期待値とは切っても切れない関係である。どれくらい勝てるかの平均が期待値であるのに対し、控除率とはその反対、どのくらい負けるかの平均である。
それは胴元(ハウスとも呼ばれる)、つまり運営する経営側が得る利益である。オンラインカジノで言うとカジノサイト側だ。プレーヤーから控除されるので控除率と言う。別の呼び名でハウスエッジとも呼ばれる。
期待値が80%であれば控除率は20%。期待値と控除率を足すと必ず100%になる。
ここで重要なのは、この控除率もまた平均であるという点だ。平均である以上一つの目安に過ぎない。控除率が低いからと言って、その数字分必ず勝てるわけでも、必ず負けるわけでもない。大数の法則がある限り、回数を重ねるごとにその数値に近くはなるが、短い回数で考えると必ず偏りが発生する。そして、その偏りは必ずどこかで修正される。その法則だけは絶対だ。
控除率に関してもその計算は非常に厄介だ。ただし、カジノにおける控除率、または期待値は一定の数値で定まっている。計算方法を覚える必要はない。
もちろん控除率の低いゲームの方が数学的に言うと有利ではあるが、そもそもギャンブルの性質を理解していなければいくら控除率の低いゲームを選んでも勝つことは出来ない。
ここで言う有利とは、あくまで数学上の話であるということを忘れてはならない。いくら0に近い控除率を誇っていようと、ギャンブルとして成り立たなければ意味がない。つまり胴元が勝てるゲームでなければいけないのだ。そうでなくてはビジネスとしてまず成り立たない。いくら有利と言われるゲームだろうとも、必ず胴元が勝つようにできている。
つまり、『必ず負ける』のである。
カジノのゲームは特にプレーヤーを有利に見せたり、フェアなプレーに見せるのが非常にうまい。ディーラーのテクニックどうこうではなく、ゲームそのものがそんな風に見せるのである。
カジノの全てのゲームは胴元に有利にできている。
ここを理解しなければならない。プレーヤーが有利なゲームなど存在しないのである。