ホイールの癖
ルーレットにおいてよくホイールの癖について書かれている記事を読む。
ルーレットで使われるホイールには癖があり、そのわずかな傾きや凹み、回るスピードなどからボールの落ちる場所に癖ができるという。またそれらはディーラーにも同じことが言える。ディーラーにも癖があり人によっては落ちる場所を調整している場合もあるのだそう。
結論からいえばあり得ない。絶対にない。
田舎の小さなカジノや日本で行われている裏カジノなど少し怪しげなところならあり得るかもしれない。しかし、ラスベガスやマカオに代表される本場のカジノでは絶対にない。もちろんオンラインカジノにおけるライブルーレットなども同様だ。
なぜ言い切れるかというと、まずはライセンスの問題がある。オンラインカジノに限らずカジノはライセンスを取得する。このライセンスは信用できるかどうかを国や第3者機関が審査したもので、細かく厳しい基準が定めれらている。カジノにも業界があり、このライセンスがないとまず経営していくことは出来ない。ライセンスを取得できないところは闇で生きていくことになるだろう。
そして、ディーラーとプレーヤーの取引を防ぐために結果の調整はカジノ側から嫌われる。プレーヤーが多くのチップを渡せばもちろんディーラーはそのプレーヤーを勝たせようとする。裏で取引することも可能だ。ディーラーは給料をもらっている。カジノが多く儲けたからと言って給料が多くなるわけではない。しかし、特定のプレーヤーを勝たせれば多くのチップを貰える。もしも結果を調整できるディーラーがいたらカジノはすぐに解雇するだろう。一昔前はイカサマでそう言った事例もあったが、現在は監視システムが高度になりほとんどそう言った取引は行われない。カジノもそう言ったディーラーは雇わない。
もちろん、監視システムだけでなく、ルーレットのホイールそのものも機能が向上している。より水平に、より摩擦なく回るし、凹みや傷のあるものは使われない。
これらはすべてカジノ業界の常識として守られている。特にイカサマや裏取引には非常に敏感だ。これが発覚するとライセンスを取り消されることもあるからだ。
そもそも、37個の数字が速いスピードで回転しているにもかかわらず、その回転と逆に玉を投げ入れ、入る数字を調整できる者がいると考えること自体ナンセンスだ。