期待値が変わるということは、状況によってテクニックも変化する。

ブラックジャックはルーレットと違い様々な要素が加わりそのテクニックがより細分化される。

通常のベッティングシステムはもちろん、賭け額の調整をしなければならない。期待値の高いときは賭け額を増やし、期待値の低いときは賭け額を減らす。これはカウンティングにより調整することができる。

そしてもう一つ、カードのヒット、スタンドの判断基準である、ベーシックストラテシー。実はベーシックストラテシーは1つではない。もっとも基本的なもの以外に、期待値が低いとき、期待値が高いときによって使用されるものが分かれているのだ。同じ条件でも、期待値によって次の手が異なる。

ここで言う期待値の高さは、カウンティングによって数えた数字によって決める。プラスかマイナスかによってだ。

このように、期待値の変化が起こる従属事象のゲームはテクニックが複雑で、必勝法はあるものの習得するにはそれなりの訓練や慣れが必要なのである。また、カジノのルールによっても左右される。

ブラックジャックはカジノ独自のルールを設けていることが多く、その場のルールがわからなければ損をすることもある。オンラインカジノは標準的なルールのみを採用していることが多いが、一度サポートセンターなどに問い合わせ、確認しておくと良いだろう。

本場のカジノは独自のルールは必ずと言っていいほど存在するので、確認は必須だ。

ラスベガスのダウンタウンなどでは1デッキでプレーできるところも多く、プレーヤーに有利な条件で勝負することができる。逆に、韓国やイギリスは制限が多く、不利な条件が多いためブラックジャックのプレーはお勧めできない。国や地域、同じ場所でも経営もとによってさまざまに変化する。それをすべて把握し、テクニックを細かく使い分けるのは本当に難しい。もしできるようになれば、プロとして十分な素質があるということだろう。

ちなみに本場でカウンティング行う場合は慎重に行っていただきたい。カウンティングは不正とみなしているカジノが大半である。頭を上下させたり他の手札をちらちら見ているとすぐに追い出されてしまう。自然にさりげなく、しかししっかりと見ることが必要なカウンティングはまさにプロ向けのテクニックと言えるだろう。