確率~期待値が変わるゲーム①
日本のギャンブル、主にパチンコや競馬など独立事象のギャンブルは常に一定の期待値である。カジノのギャンブルでも独立事象のゲームは期待値が常に一定である。
それに対し、従属事象のゲームは期待値が状況によって変化することが多い。
ここではカジノの代表的なブラックジャックで見てみよう。
ブラックジャックの代表的なテクニックとしてカウンティングと言うテクニックがあることは知っている人も多いだろう。このカウンティングと言うテクニックは従属事象であるからこそ通用する。
カウンティングの基本は参加している全てのプレーヤーとディーラーにどのカードが配られたかを観察することで始まる。もっとも記憶しておかなければならないのはAと10(10、J、Q、K)である。これが全体で何枚配られたか。これを数えることから始まる。
たいていブラックジャックで使われるのは6~8デッキでスタートするが、それだけ多くトランプが使われるとしても、数えるべきカードの数は決まっている。Aは1デッキに4枚しかない。6デッキであれば24枚。ゲームが進行していくうちにどれだけ数えるべきカードが出ているかを数えることで、現在どの程度の確率でどのカードが出てくるかを予想することができる。
もっとも有名な方法は、2~6までのカードが出たら+1、Aと10のカードが出たら-1とし、カウントする方法である。これは10のカードが多く出ているということは勝ちにくい状況であるということである。そして、10が出ていないということは10が出る確率が高くなっているということになる。
そこで数えた数字がプラスであればある程勝ちやすくなり、賭け金を増やした方がいいということになる。逆に数えた数字がマイナスになれば負けやすくなるので賭け金は少ない方がいい。
カウンティングは他にも方法があるが、これが最も簡単な方法だろう。
ここで言いたいのは、この方法でカウンティングした場合、数字がプラスになればなるほど、期待値が上がるということだ。
この通り、ブラックジャックは期待値が変わるのである。