確率~セルフハイエナ法の穴
ここで、テクニックで公開したセルフハイエナ法の穴を紹介したい。
数字で計算された確率は信用できない、テクニックは自分の目で見た確率を信用すべきだと言ったが、逆にその確率が不利に影響することもある。
セルフハイエナ法は自身で決めた条件が揃うのを待ってベットするテクニックだが、これが予想外の結果をひきだしてしまう場合がある。
例えば「赤が5回出たら黒に賭ける」という条件でセルフハイエナ法を実施したとする。しかしこれは過剰な条件設定で「赤が3回出たら黒に賭ける」と言う条件の方が勝ちやすいと言える。
その理由は、赤が5回出る確率と赤が3回出る確率が違うというだけでなく、赤が6回以上出る確率、4回以上出る確率も関係してくる。
赤が3回の場合、4回以上赤が出る回数はわりと頻発してくる。
しかし、回数的に4回目で黒に変わる回数が多ければそれだけで問題はない。つまり、勝つ回数が負ける回数よりも多ければそれだけでテクニックとして成立するということだ。
しかし、5回出たら黒に賭ける場合、5回赤が出る回数はそれほど多くはない。勝つ回数自体が減ってしまう。負ける回数も減るが勝つ回数も減ればテクニックとして成立するかどうかは危うくなる。
これはゲーム回数自体が減るということだ。
単純に100回玉を投げ入れたうち赤が3回続いた回数が50回に対して、赤が5回続いた結果が10回だとすると、実質条件がそろわなければベットしないセルフハイエナ法では、実際のゲーム回数自体が極端に変わる。
前者の条件では50回のうち負ける回数が勝つ回数より少なければいいが、後者の条件では10回のゲームで勝てるかどうかになる。
ゲーム回数が減れば、条件と違うパターンが出てくる可能性も高くなる。
特にルーレットは癖が長引く傾向があり、赤が出続けているときはしばらく続いて赤が出ることが多い。100回のゲームの中で赤が6回以上続くことが3回しかなかったとしても、10回のゲームで見れば3回も起こることになってしまうのだ。条件がそろっていないゲーム回数は回数としてカウントしないのである。
この過剰な条件設定はよく注意しなければならない。