テクニックの組み合わせ方にはコツがいる。ある程度勝負を経験しないとテクニックさえ作ることができない。一つ考え出すまで何カ月もかかる。

初めてオンラインカジノをプレーした私は何一つ知らなかった。ただ、子供が初めて将棋を指すように、赤と黒の枠の中にチップを置くだけだった。初めてカジノを体験した私は希望に満ち満ちていた。目を輝かせ、たった数十秒のゲームに心躍らせていた。もちろん私の最初のゲームは負けた。

カジノを初めて経験した私はテクニックがあることすら知らなかった。ギャンブルとして見ていたのだ。

オンラインカジノの存在は知っていた。ビジネスとして本格的にやろうと思ったことはなかった。副収入としてオンラインカジノが存在することも知っていた。しかし、ギャンブルでお金を稼ぐこと自体抵抗を感じていた私はそれまで興味を持たなかった。

会社の先輩のある経験談が私を変える。その先輩は私よりかなり年上で、先輩と言うより完全に上司と言う感じだった。

「ルーレットと言うゲームをプレーする人は皆赤と黒に賭けるだろ？」

ルーレットくらいは私でも知っていた。

「でも、実は横に3倍のゾーンがあって、そこの2カ所に賭けるんだよ。そうすると、確率は3分の2だから、赤と黒よりも当たるんだ。それで俺は10万円を150万円にしたよ。」

その話を聞いて私はオンラインカジノに登録した。ネッテラーで口座を開き、最低額入金してプレーした。最初は赤と黒に賭けた。それで負けてまた入金した。先輩の言う通りには賭けなかった。先輩の稼いだ話はまぐれだと思っていた。もっと確実に稼ごうと思った。何も知らないのに。

私は少しだけ勉強した。最初に知ったのはマーチンゲール法だ。そのマーチンゲール法を3倍のベットゾーンに賭けた。マーチンゲールで3倍の配当となると額は相当なものだ。私は1日たった5分プレーしただけで40USドルが700USドルになった。その日数たった4日だ。4日間、1日5分だけのプレーで驚くほど稼いだ。しかし、やはりマーチンゲールだ。幸運は続かない。5日目には0になった。

本当に後悔した。私はその4日間、オンラインカジノだけで生活も夢ではないと思っていたからだ。1日たった5分で2万円、3万円稼げるのだから。期待していた分、とても落ち込んだ。やはりギャンブルで稼ごうなんて無理なのだろう。

だが、そこで止めなかった。今回はたまたまうまくいかなかっただけだ。次はうまくいく。

そしてそこから2回ほど入金し、マーチンゲール法で負けた。